ゴールデンウィークも終わりましたね。
皆さんのゴールデンウィークはいかがでしたか?
やはり、話題のどう森ですか?
それともFF7でティファかエアリス迷ってしまっている感じですか?
私の生活は変わりません。
勉強、ブログ、イラスト作成を毎日コツコツと。
んぬふぅ。
世界中で外出や娯楽など、いろいろと制限のキツい今。
私の大好きなルチャリブレも、あいも変わらずまっったく試合がありません。
選手たちも家でトレーニングをしたり、家族との時間を過ごしている様子。
今回のブログでは、
『ルチャリブレって、一体、なんなんだろう〜?(小学2年生の読み方)』
という皆さんの疑問にお答えして、
ルチャリブレの基本をご紹介したいと思います。
まぁそういった疑問が本当にあったか否かは、お水に流しておきましょう。
ルチャリブレとは
まずルチャリブレとは、簡単に言うと、
「メキシコのプロレス」
です。
とってもわかりやすいですね。
スペイン語だと、Lucha Libreと書きます。
Lucha…戦い Libre…自由
「自由な戦い」と訳します。
日本のプロレスと比べると、ショーの要素が強いです。
相手にかける技、魅せ方ともに派手派手です。
スポーツであり、大衆芸能であり、ショーでもあります。
ちょっと派手な技の数々を少し見てみてください。
メキシコでは、スポーツといえばサッカーかルチャか、というくらい人気があります。
日本でいうと、野球あたりかな。う〜ん、説明がなかなか難しい。
テレビ、ラジオにも選手が頻繁にゲストとして出演したり。
ルチャリブレをモチーフにしたものが溢れていたり。
”みんなが大好きなルチャリブレ”としてメキシコの生活に根付き、愛されています。
その愛され具合といえば、メキシコの無形文化遺産に登録されるほど!
なんてこったい。
無形文化遺産だなんて、メキシコでの伝統や認知度は、日本は秋田のナマハゲと肩を並べるほどなのですね。
実際何なのかはよくわかってはいないけど、”ルチャリブレ”という単語は知っていると言う方も多いのでは?
ルチャドール、ルチャドーラって何さ?
日本でいうプロレスラー、すなわちルチャリブレの選手のことを、
男性レスラーは『ルチャドール』
女性レスラーは『ルチャドーラ』
と呼びます。
子供たちのヒーロー的存在です。
メキシコは男性の平均身長が166.9cm、女性は153.7cmと小柄です。
ルチャリブレの世界でも165cm〜170cmくらいの男性選手が多く戦っています。
メキシコには、ルチャリブレ団体が多数あります。
日本にも、プロレス団体の新日本プロレスやNOAHなどありますよね。
私の大好きなCMLLという団体は、メキシコルチャ団体の中でも超大手のメジャー団体。
そのほか、AAA、IWRG、その他の小さなインディー団体も含めたらかなりの数の団体があります。
そういった「団体」に所属し、その団体が主催する興行に出る選手が多いですが、フリーの選手もたくさんいます。
メキシコのルチャドール、ルチャドーラの数は、ぜぇんぶ合わせたら数千人にもなるそうです。
なんてこったい(2回目)
実は兼業で他の仕事をしているルチャドールも多くいます。
フルーツを売っていたり、コックさんをやっていたり、マスカラを作っていたり。
夢の職業とはいえ、やはり夢だけでは食っていけないのです。
ぴえん。
ここが魅力!カラフルギラギラのマスカラ
ルチャリブレの特徴として、覆面(Mascara)をかぶっている選手がかなり多いです。
そのため、より正義のヒーローらしさが出て、子供達からは憧れの目で見られるのですね。
メキシコらしいド派手な色使いとデザイン。
アリーナの照明を反射しまくるスパンコール。
マスカラに合わせたこちらもキランキランの入場衣装。
それはもはや、こ…これは2次元ではなく、ちゃんと3次元の世界ですか?と聞いてしまいそうな風貌。
3人のトリオや、複数名のチーム名があり、そのチームで試合に出ることが多いメキシコルチャ。
各チームには決め台詞や、決め技、決めポーズがあったりします。
さらにチームごとにマスカラや衣装の色味を合わせてくるので、本当にヒーローアニメのキャラクターを見ている気分になります。
軽く私の推しチームをご紹介しますね。
Los Guerreros Laguneros
(ロス・ゲレーロス・ラグネロス)
ムッキムキむっちむちの超パワー系トリオ。
La Nueva Generación Dinamita
(ラ・ヌエバ・ヘネラシオン・ディナミタ)
メキシコでは珍しい、全員185cmを超える長身トリオ。
おそらく全員イケメン。
こちらの2組については、溢れる愛をまた改めて記事にしたいと思います。
推しの選手の覆面を被って応援するファンも、アリーナにはたくさん。
マスカラのデザインが格好良いと、ファンでなくても注目してしまいます。
や、やだ、あいつのマスカラ…なんか目で追っちゃう…!あんな奴、好きじゃないはずなのに…!
という感じでしょうか。
ごめんなさい。
日本と違うぜ!ルチャリブレの試合形式
ルチャリブレの基本的は試合形式としては、
”1試合3ラウンド制、先に2ラウンド先取した方が勝ち。”
です。
ルチャドールは基本、テクニコ(Técnico)とルード(Rudo)に分かれます。
「ヒーロー」と「悪者」という言い方がピンと来るかしら。
※ルチャドーラの場合は、テクニカとルーダと呼ばれます。
基本はテクニコ(善玉)とルード(悪玉)が戦い、2ラウンド取った方か勝利!
日本では1試合1ラウンドで勝敗が決まるため、また違った雰囲気が楽しめますね。
人気、実力ともに兼ね備えた一部の選手は、『エストレージャ(Estrella)』、『スペルエストレージャ(Súper Estrella)』と呼ばれています。
エストレージャは星、スペルはスーパーなので、意味はそのまま「スター」と「スーパースター」。
試合は1つの興行で5、6試合が行われますが、出る試合が後になればなるほど、人気度、スター度が上がっていきます。
メインイベントを張るなんて、ルチャドール全員の憧れです。
基本は2対2、3対3という人数で試合をするルチャリブレ。
1対1(日本でいうシングルマッチ)で行われる試合は結構少ないです。
シングルマッチはメキシコでは『マノ・ア・マノ(mano a mano)』と呼ばれ、試合形式は他の試合と同じように1試合3ラウンド。
チャンピオンベルトをかけた戦いでも、マノ・ア・マノが行われます。
あと、これはCMLLのみの試合なんですが、大好きなので紹介しちゃう。
『マッチ・レランパゴ(Match Relámpago)』も1対1の試合です。
直訳すると「稲妻試合」かなぁ…。
何だか一気にダサくなりましたね。スペイン語だとめちゃんこクールなのに。
マッチ・レランパゴは、制限時間10分1本勝負。
長ったらしいことしないでチャッチャと決めちまおうぜ!という電撃マッチ。
通常3ラウンドで行われる戦いがギュッと10分に凝縮されているので、
めまぐるしい攻防とフォールの取り合いが見られます。
制限時間終了まであと10秒というところで勝敗が決まったりするので、かなりのハラハラもの。
試合に勝つには?実はちょっぴり複雑なルール
試合の勝敗は、
(相手の両肩をリングにつけた状態でホールドし、3カウント取ること)
②タップ
(技をかけられ、痛みに耐えきれずギブアップすること)
③レフェリー・ドクターストップ
(ギブアップはしていないが、レフェリーやドクターが試合続行が困難と判断した場合)
④反則
(金的、マスカラ剥ぎ、武器を使っての攻撃、反則技の使用)
だいたい、通常この4つの中で決まります。
ほとんどの試合は3カウントかタップで決まりますが、その次くらいに多いのは金的とマスカラ剥ぎです。
マスカラハギっていう海水魚、いそうですよね、なんとなく。
反則があった場合、ラウンドが終わるのでありません。
もう、その試合自体が強制終了され、反則した選手は問答無用で負けです。
うずくまって股間を押さえながら悶える選手の手を、レフェリーが無理やり持ち上げて勝者の宣言をします。
ちょっとかわいそう。
金的は、見ている限り本気でソレを潰しに行く勢いで蹴っているように見えます。
大丈夫なんでしょうか。
女の私でさえ本気で心配します。
でもプロだもの、きっとわからないようにうまく手加減をしている…はず。
ちなみに、今日気を使っての攻撃は、出場停止になります。
厳しい。
これはCMLLでのお話なので、他の団体もそうかどうかはわかりません。
ここまでならわかりやすいのですが、わかりづらいのがここから。
まず、1チームの選手の数が2人までの場合、選手のどちらかが負けてしまったら、そのラウンドは終了です。
が、
3対3以上に人数が増えると、各ラウンドの勝ち方が少し変わります!
1チーム3人以上になると、テクニコ側、ルード側でそれぞれ、そのチームのキャプテンが決められます。
スペイン語ではそのまま『カピタン(Capitán)』
大体、そのチームの中で一番実力のある選手がカピタンになります。
そして
①カピタンが負けたらそのラウンドは終了
②カピタン以外の2人が負けたらラウンドが終了
というパターンになります。
うぅん、ちょびっと複雑ですね。
でもすぐ慣れます。
「この試合は、この選手がカピタンか。強い選手なんだなぁ。」と思って見てみましょう。
お子様がいても関係なし!アリーナでのヤジ
メキシコのアリーナは、日本の試合会場とは熱気が違います。
気圧されてしまうくらい、応援もヤジも比べ物にならないくらい、強いのなんの。
特にヤジ。すごいです。
ヤジというか、もはや罵詈雑言です。
日本の会場では、「バカヤロー!」とか「引っ込めー!」とか、そういった軽いヤジですらNG扱い。
しかしながらメキシコ、そんなもの可愛いもんじゃん?と思えちゃうほどに、日本とはレベルが違います。
Pe*dejo!
(バカヤロー!)
Chin*a tu madre!
(てめぇの母ちゃんと*ってろ!)
P*to!
(ク*!/カマ*郎!/(ビッ*!の男版))
などなど。
もう、お子様がいてもなんの遠慮もありません。
日本のプロレス会場で叫ぼうものなら、白い目で見られたのち会場から追い出され、挙句Twitterに晒されるような代物ばかりです。
ちなみに、試合中選手が「Chi*ga tu madre!!!」と叫んでいたのを聞いたことがあります。
Pu*oに関しては、選手が煽って観客に言わせることも頻繁にあります。
その時は老若男女関係なく、全員が一緒になってこのグロセリア (NGワード)を叫ぶのです。
戦意を無くして帰ろうとしたり、リングに入ろうとしない相手選手に向かって
「エ〜〜〜〜… Pu *oooooooooo !!!」
という感じ。
「プェ〜〜イwww臆病者〜!www」的なニュアンスで使われます。
覆面(Mascara)が欲しい…と思ったら。
へぇ〜、マスカラ格好良いなぁ〜、欲しいなぁ〜。
と思ってきたんじゃないですか?
思ってない?
はい、思いましたね。
実はルチャドールのマスカラは、意外とカンタンに手に入れることができます。
マスカラのレベルはいろいろありまして、
①お土産にもなるようなファン向け物
②もっと作りの良いセミプロ物
③本人着用のプロ仕様
と段階分けがされています。
もちろんプロ仕様になれば金額も上がります。
①と②は、メキシコのルチャリブレ会場前にある露店や、日本のメキシコ雑貨屋、通販サイトでも買えます。
③は、選手から直接マスカラを仕入れている覆面屋工房さんなどで購入可能!
相場は1枚30,000円〜60,000円程度。
来日したルチャドールは、こちらのお店に行って使用済みのマスカラをお店の方に直接渡したりします。
ウェブ上の通販サイトでも買えます。
もし店舗に行く場合は、2020年に水道橋から野方(西武新宿線沿い)に店舗移転されたのでご注意を!
さらに、この間ただただ買い物のために行った中野ブロードウェイのあるお店に、本人着用済のマスカラがいくつかありました。
正直超びっくりしました。
そしてそしてなんと、
マスカラはルチャドール本人からも買えるのです。
ルチャドール本人のインスタやFace Book、Twitterのダイレクトメールで直接本人に購入依頼をすればOK。
選手が持っている大量のマスカラの中から気になるものを選べますし、「この試合で着けていた、このマスカラが欲しい」など、希望もある程度通ります。
(そのマスカラが本人の手元に残っていたら、にはなりますが。)
ただ、やりとりや交渉は基本的に全てスペイン語になりますのでご注意を!
英語がOKな選手なら英語でも。
ただ、全てスペイン語になると思っておいた方が良いです。
金額は選手の言い値になるので、そこは頑張って交渉してみるのもアリ。
ハートの小ささはピカイチの、プレパラートのような精神を持つ私には不可能なおはなしです。
私の知り合いはバリバリ交渉していました。すごいなぁと小1並の感想を持って眺めていました。
交渉をする時は、日本特有の遠慮、本音と建前、察してちゃんは捨てて、お金の話はキッパリカッチリすることが大事。
覆面屋工房さんのマスカラの金額をある程度見ておいて、相場を確認しておくのも良いでしょう。
日本にいても大丈夫!You tubeで観戦!
ルチャリブレって楽しそう。
試合を見てみたいけど、ここは日本だしなぁ…
どうやって見たらいいんだろう、う〜ん。
と、アメリカの通販番組の導入のようなことを考えているそこのアナタ!
ご安心ください。
なんと、You tubeで無料で試合が見られます。
代表的な2団体、CMLLとAAAの公式チャンネルから、動画を1つずつ載せておきます。
是非是非見てみてくださいね。
CMLL
AAA(トリプレ・ア)
AAAは、デスマッチ(凶器使用OKの血みどろマッチ)があったりするので注意してくださいね。
ということで今回のブログはここまで。
これで、ルチャリブレをもっと皆さんに知ってもらえたら良いなぁ。
と思いながら麦チョコを食べています。
それでは皆さん、Hasta la proxima!!!