今日は何の日か知っていますか皆さん。
本日4月16日は「ボーイズビーアンビシャスデー」だそうです。
1877年(明治10年)のこの日に、かの有名なクラーク博士が、
「Boys, be ambitious.(少年よ、大志を抱け)」
と言う自身の決めゼリフを残し、北海道からアメリカに帰国したとのこと。
皆さん、大志、抱いていますか。(?)
私はと言うと、メキシコ移住という大志を抱いています。
まずはメキシコに行き、スペイン語の勉強、職探しをしようと動いていましたが、
メキシコへの渡航が延期になり今後どうなるかもわからなくなった今。
日本にいる間も職を探そうと思い、メキシコに拠点を置く職業仲介会社の求人ページを見てみました。
今日は、職業仲介会社の方と面談して、実際に聞いたことを書いていきたいと思います。
正直面談が終わった後は落ち込みました。1日たった今も正直落ち込んでいます。
とりあえず何かに応募してみよう
とりあえず1つ求人に応募してようと思いました。
というのも、1つの求人に応募することは、「その仕事に就くために、仲介会社に動いてもらう」
ではなく、「その応募を入り口に、色々な仕事を持ってきてもらう」とこになるからです。
人材派遣会社では、履歴書、職務経歴書、面談でのヒアリングから、
「この人ならここまでの仕事ができる。」
という線引きをし、そのラインに引っかかる案件を求職者にバンバン伝えます。
それはきっと国をまたいでも変わらないはず。
だってどんな人でも、仕事が決まれば仲介会社にはお金が入るわけですから。
求人ページを見ていると、条件欄に踊る「スペイン語:日常会話レベル」 「英語:ビジネスレベル」の文字。
自分がどのあたりのスペイン語レベルになるのかなんて正直わからん。
そこで目に入った、「スペイン語は働きながら覚えましょう!」という謳い文句の飲食の接客業に応募してみました。
勤務地は首都メキシコシティ、スペイン語話せなくてもOK、未経験者OK。
昔人材派遣会社で働いていた私ヤッチめん。
…これ釣り案件じゃないかい?
と思ったり。
(釣り案件とは、条件の甘い、誰でも応募しやすい架空の求人案件のこと。)
まぁとりあえず前に進まないことには始まらない!と応募ボタンをポチリしてみると、担当者からすぐにメールが。
要約すると、
・まずはテレビ電話で面談をしましょう。
・履歴書、職務経歴書は任意でお送りください。
とのこと。
というわけで面談日程を決め、連絡を待つことに。
その時の返信メールに職務経歴書、履歴書も添付しました。
※メキシコ商工会議所のHPに、日本語・スペイン語の履歴書フォーマットがあります。
面談のツールはテレビ電話。
・Whats app
・FaceBook Messenger
・Skype
のどれかで行うとのこと。
今回の面談は、22:30から、Whats appで行いました。
(メキシコにある企業のため、時差の関係でこの時間に。)
正座をして担当者からの着信を待つ私。
化粧もしましたよ、これのためにね。
そして約束の時間を少し過ぎた頃…鳴り響く着信音。
正直、面接・面談の類は超がつくほど久しぶりだったので、めちゃんこドキドキしていました。
就業までの流れ
担当の方は女性Sさん。
あちらもスマホで話しているようでしたが、最初から最後まで顔の左半分が見切れていました。
なので、私は彼女の右側しか知らないのです。
就業までの流れですが、まず今行なっている、仲介会社の方との面談。
(面接ではなく面談ですね。求職者の経験やスキルを詳しく聞き取るためのものです。)
今まで働いて来た会社でどんな仕事をして来たのか…を詳しく聞かれます。
そして求人に応募。
その後、書類審査。
書類審査が通ったら、募集企業の方との面接。
面接も無事受かり、内定が出たらビザの申請。
このビザの申請が降りるまでは2ヶ月から5ヶ月ほどかかるとのこと。
ビザの発行には東京にあるメキシコ大使館での簡単な面接も必要となります。
発行が済んだら、晴れて就業!
となるわけです。
ビザの申請が降りるまでの期間は、各州の移民局によって異なるこのことですが、5ヶ月って…長いな!
と思いましたが、特に今はコロナの影響で動きがさらにのんびりになっているそうです。
メキシコでのお仕事の割合
メキシコにある日本の企業は約1,200社。
募集されているお仕事の割合は、
製造業:7〜8割(通訳、営業、総務、アシスタント)
サービス業:3割程度(物流、保険、サービス業)
製造業は自動車関係の企業が多く、そうなると工場などは広いスペースが必要になる。
そのため、自然とメキシコシティなどの都市部より少し離れたところのお仕事が多くなるようです。
メキシコシティはお仕事が少ないとのこと。
お仕事はいつだってメキシコ在住者優先
やはり同じ国内にいる方の方が、メキシコでの就職には有利。
もし日本に住む人に内定を出して、やっぱメキシコいきませ〜ん。となったら困るし。
さらに、にっくきコロナ問題で先が見えないため、いつ現地に来られるかもわからない。
そりゃあ在住者優先になりますよね。
メキシコ商工会議所のHPにも
Q: 日本からでも仕事は見つかりますか?
A: 日本からでも履歴書をご送付いただけますが、メキシコにおける現地採用ですので、ほとんどの場合、 面接はメキシコにて行われます。
と書かれており、求人情報には、”就労可能なビザの保持前提”と条件に入っているものも。
とにかくスペイン語、英語を学べ!
じゃあ日本に住み、なんの経験も無い人はどうしたらいいんだよぉ!!!
と鼻水垂らしまくりスティになる私。
Sさん曰く、現地の在住者を押しのけお仕事をGETするには、
やはり語学力。
就労ビザの無い日本在住者には、ある程度のスペイン語力・英語力が求められるのだ。
レベルでいうと、電話でスペイン語を話せる程度。(社内ではスペイン語、という企業もあるそう。)
あるいは、スペイン語が話せなくてもOKだけど、英語でアメリカの企業とやり取りができる程度。
日本語しか話せなくても問題ないのは、手に職のある人のみ。
(マッサージ師、料理人、エンジニアなどなど…)
私のような、特別な経験もない、専門的な知識もない者はとにかく、スペイン語か英語を磨いた方が良いです。
Sさんがおっしゃっていたのは、“DELEスペイン語検定 ◯級”は、わかりやすい基準になるとのこと。
私は「スペイン語力:30%」と履歴書に書いていましたが
Sさんはスペイン語が話せず、実際のレベルがわからないので
「あとでメキシコ人スタッフから連絡させます。5分ほど話してみてください。」
とのお言葉。
き、緊張が天元突破だZE…。
とりあえずメキシコに行く!…はキケン?
「求職者の方の中で、”とりあえずメキシコに来ちゃう”って方がいるんですよね。」
とSさん。
ドッキーン。私やん?それ私やん?
でも、現地に来たところで変わることは、
“面接がテレビ電話から対面に変わることくらい。”とのこと。
ビザを取るためには日本にいないと手続きもできないし、
「期限付きで、1週間後に日本に帰る」ということであれば問題はないが、
「ず〜っといる。」はあまり意味がないとのこと。
あぁん確かに。
でも、実際に現地のスペイン語をスピーディに学べる。
ということに関しては私は現地に行くのもありなのでは…と思ったりしています。
ということでSさんとのお話が終わった私。
落ち込みました。
えぇ落ち込みましたとも。
今の自分のスペックでは、お仕事を見つけるのはコロナっちの影響も相まってなかなかに難しい。
コロナの動き次第では求人が増えて、良い求人が出てくると思うのですが、とのことだが…。
メキシコ人スタッフとテレビ電話!
こんな質問、あんな質問
スペイン語レベルのチェックのため、メキシコ人スタッフさんと話すことになった私。
Sさんとの面談終了後、少し経ってからWhats appに着信がありました。
心臓が爆速のビートを刻む中、出てみると無精ヒゲを生やしたメキシコ人男性。
そこで、スペイン語でいくつか彼から質問され、私が答える。ということをしました。
質問は以下の通り。
A.私はヤッチめんです。30歳です。
現在東京に隣接している埼玉というところに住んでいます。
Q.もっと何か言える?兄弟とか…
A.あ〜、えーと、私の実家は静岡にあり、両親と兄が1人います。
なぜかわからないけど、兄のことは好きじゃないです。
ルチャリブレが大好きで、CMLL(メキシコのルチャリブレ団体)の興行をよく見ています。
Q.週末は何をしているの?
A.いつも寝てます。時々友達と遊びに行ってお酒を飲んだり。
あと、CMLLの興行をYou Tubeで見ています。
Q.なぜメキシコに来たいと思ったの?
A.10年くらい前からメキシコに興味があって、
メキシコのカラフルな街並み、文化、人間性が好きです。
去年メキシコ旅行に行きました。
Q.去年行ったのは仕事?旅行?
A.旅行で行きました。
ラテンアメリカタワー、なんて言ったっけ…メトロポリタン大聖堂にも行きました。
Q.今どんな仕事をしているの?
A.今は働いていません。以前は病院で働いていました。
Q.病院でどんな仕事をしていたの?
A.健康診断の予約を電話とメールで受け付けていました。(本当はもっと業務あったけど。)
Q.njfoahbjkfa;do…..5 años en mexico?
A.ごめんなさい。もう一度。
Q.njfoahbjkfa;do…..5 años en mexico?
A.ごめんなさい。わからないです。
Q.メキシコでどんな仕事に就きたい?
A.どんな仕事でも良いです。
製造業、接客業。もし私を雇ってくれるなら。
はい、では終わりです。
僕からSさんに伝えておきます。
とても良かったよ。心配しないで。
話せて良かった。じゃあね!
で終了です。
上の文だと、スラスラ話しているように見えますが
「もう一度言ってください。」と何度かお願いしたし、噛み砕いて質問してくれたのでなんとか話せました。
心臓は爆発寸前、思考回路もショート寸前でした。
1つ、スペイン語が理解できず質問に答えられていません。
はぁ…でもなんとか終わった。良かった…。
その後、SさんからWhats appでメッセージが届き、
メキシコ人スタッフさんは、私のスペイン語は、日常会話は問題なさそうと判断した。とのこと。
はぁ、ちょっと一安心。
とにかくスペイン語を磨くですね…。
英語も頑張ります。
メールで送られてくる求人を見つつ、自分の能力を上げていこうと思います。
とにかく言えることは、
頑張ります。
ということ。
三十路よ、大志を抱け。
それでは皆さん Hasta la proxima!